ガザで一部作戦停止も攻撃続行=「最低限の支援」継続の意向―イスラエル 2025年07月28日 07時02分

 【カイロ時事】中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、パレスチナ自治区ガザ各地で27日、イスラエル軍の攻撃で少なくとも63人が死亡した。イスラエルは同日、国連の支援物資配給を可能にするため、3地域でイスラム組織ハマスの掃討作戦を時間を区切って停止すると発表したが、対象の時間や地域外での攻撃は続けたもようだ。
 パレスチナ通信はガザ北部と中部、南部でドローンによる攻撃や砲撃で民間人が多数死亡したと報道。ガザ保健当局は栄養失調で6人が命を落としたと発表した。
 イスラエルの作戦停止は、ガザでの食料不足の責任を問う国際的な圧力を受けた措置だが、イスラエルのネタニヤフ首相は「最低限の人道物資」搬入をこれまで認めてきたと主張。今後も最低限の支援を継続する考えを示した。また、イスラエルからの許可が得づらく支援活動がままならないと訴えてきた国連に対し、「うそをついている」と改めて非難した。 

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