和平条件、軍撤退なら容認せず=ウクライナ大統領もトランプ氏と電話 2025年05月20日 05時46分

19日、キーウで記者会見するウクライナのゼレンスキー大統領(AFP時事)
19日、キーウで記者会見するウクライナのゼレンスキー大統領(AFP時事)

 ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、米ロ首脳間の実施に前後してトランプ米大統領と電話で2回協議した。終了後の記者会見で、ロシアのプーチン大統領が当事国間で覚書をまとめる用意を示したことに触れ、ウクライナ軍撤退を和平の条件とするなら容認しないと述べた。
 記者会見によると、ゼレンスキー氏はロシアとの直接協議を継続する立場を確認。ただ、トランプ氏との電話で「ロシアが停戦に応じない場合、より強力な制裁を発動すべきだ」と訴えたことを明らかにした。
 ゼレンスキー氏は、ロシアとウクライナに米欧を含めた多国間協議の実現も訴えた。会場候補としてトルコ、バチカン市、スイスを列挙。後ろ盾の欧州諸国を関与させて対ロ圧力を強めたい考えを示唆するとともに、単独でプーチン政権と直接協議に臨むことへの不安をのぞかせた。 

海外経済ニュース