豪パプア、安保条約交渉入り=協定土台に連携緊密化へ 2025年02月20日 16時17分
【シドニー時事】オーストラリアのマールズ副首相兼国防相は20日、パプアニューギニアのジョセフ国防相と豪東部ブリスベンで会談し、2国間の安全保障条約締結に向けた交渉を開始した。両国の間では昨年12月に有事の際の協力などを定めた安保協定が発効。これをより法的拘束力の強い条約に発展させ、連携の緊密化を目指す。
太平洋島しょ地域では中国が影響力拡大を図っているが、パプアのマラペ政権は安保面で米豪など西側諸国との協力を重視。2023年5月には米国と防衛協力協定を結んだ。
マールズ氏は共同記者会見で「条約によって豪パプア両国軍は一層緊密に連携できる」と強調。ジョセフ氏は「地政学的な文脈の中で、われわれは誰を友人とするかを意識的に決めた」と述べた。両氏とも交渉の期限は明示しなかった。