「出生地主義」見直し差し止め維持=トランプ氏大統領令―米控訴裁 2025年02月20日 15時18分

【ワシントン時事】米連邦第9巡回控訴裁判所(高裁)は19日、米国生まれの子供に自動的に国籍を与える出生地主義を制限するトランプ氏の大統領令を差し止める連邦地裁の仮処分命令を支持した。その上で6月にこの問題に関する審理を開始するという。CNNテレビ(電子版)が報じた。
トランプ氏の大統領令を巡っては、西部ワシントン州の連邦地裁が1月に「違憲」として全米を対象に差し止めの仮処分を命令。司法省が控訴裁に対して、仮処分命令を解除するよう緊急の申し立てを行っていた。
米国の出生地主義は憲法修正14条で定められている。司法省側は、大統領令について「米国の移民制度を修復し、南部国境で現在起きている危機に対処するため」のトランプ政権の取り組みの一環と主張している。