ガザ復興に8.1兆円=住宅が最も被害―世銀リポート 2025年02月19日 07時09分

パレスチナ自治区ガザ北部ジャバリヤで、がれきの中で遊ぶ子ども=17日(AFP時事)
パレスチナ自治区ガザ北部ジャバリヤで、がれきの中で遊ぶ子ども=17日(AFP時事)

 【ワシントン時事】世界銀行は18日公表したリポートで、パレスチナ自治区ガザの復興に532億ドル(約8兆1000億円)の資金が必要との試算を示した。イスラエルとイスラム組織ハマスの1年超にわたる戦闘で、ガザは社会インフラや経済が徹底的に破壊されており、復興の道のりは険しそうだ。
 ガザでは1月19日、イスラエルとハマスの停戦が発効した。しかし、2023年10月に始まった戦闘で、ガザのほぼ全人口に相当する200万人以上が自宅からの退去を余儀なくされたほか、食料などあらゆる必需品の著しい不足に直面している。
 復興で最も費用がかかるのは住宅分野で、152億ドルと見積もられた。復興費用全体の約3割を占める。リポートは「最優先課題は社会サービスの早急な回復だ」と指摘。エネルギーや水の供給、通信といった基本サービスの再開のほか、がれきの除去なども優先課題に挙げた。 

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