「他に10人弱の日本人」=ミャンマー詐欺拠点から少年保護―タイ 2025年02月15日 07時25分
【バンコク時事】ミャンマーにある犯罪組織の拠点で特殊詐欺に加担させられていた日本人の少年(16)が今月、タイ北西部メソトで保護されたことが15日、タイ国軍への取材で分かった。関係者によると、少年は「拠点には他に10人弱の日本人の男女がいた」と証言しており、タイ当局などが詳しい状況を調べている。
国軍や関係者によると、少年は昨年12月、SNSで見つけた仕事に応募し、日本からタイに渡航。しかし、ミャンマー東部カイン(カレン)州の対タイ国境近くにある中国系犯罪組織の拠点に連れて行かれ、日本人を狙った特殊詐欺に加担させられた。
少年は今月に入って家族に助けを求め、家族が日本の警察に相談。日本からの要請を受けてタイ当局が所在を突き止め、12日にミャンマーからタイ側に引き渡された。
タイでは、1月にもオンラインゲームで知り合った男(29)にだまされてミャンマーで特殊詐欺への関与を強要された日本人の高校生の少年(17)が保護された。関係者によると、少年は今月保護された少年とは別の拠点にいたが、同様に「他に10人弱の日本人がいて特殊詐欺に関与していた」と証言した。