対GDP防衛費「3%以上に」=米政権に配慮、野党に団結訴え―台湾総統 2025年02月14日 18時25分

14日、台北の総統府で記者会見する台湾の頼清徳総統(総統府提供)
14日、台北の総統府で記者会見する台湾の頼清徳総統(総統府提供)

 【台北時事】台湾の頼清徳総統は14日、台北の総統府で記者会見し、防衛予算を現行の域内総生産(GDP)比2.5%から「3%以上に」高めると表明した。軍事的威圧を強める中国をけん制するとともに、台湾の防衛費増額を迫るトランプ米政権に配慮した形だ。
 頼氏は台湾防衛の「決心を示す」ためと説明した。ただ、立法院(国会)では対中融和的な国民党など多数派の野党が今年の防衛予算を削減・凍結し、民進党の頼政権を追い詰めている。頼氏は「われわれは団結し、国防や外交では互いに協力する必要がある」と野党側に呼び掛けた。 

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