「NATOを再び偉大に」=国防費引き上げ要求―米長官 2025年02月14日 11時31分

【ロンドン時事】ヘグセス米国防長官は13日、ブリュッセルで開かれた北大西洋条約機構(NATO)国防相会合に就任後初めて出席し、他の加盟国に対し、国防費を現行目標の国内総生産(GDP)比2%から5%に引き上げるよう求めた。会合後の記者会見では、トランプ大統領のスローガン「米国を再び偉大に」になぞらえ、「NATOを再び偉大にしなければならない」と強調した。
ヘグセス氏は会見で、NATOを「史上最も成功した防衛同盟」と評価しつつも、「将来にわたり存続するためには欧州のパートナーがはるかに多くのことをしなければならない」と指摘。その上で「誰かが米国をかもにするようなことをトランプ大統領は容認しない」と述べ、欧州の防衛は欧州各国が担うべきだと訴えた。
これに対し、NATOのルッテ事務総長は記者会見で「加盟国はより多くの投資を行う必要性を認識している」と語り、6月の首脳会議に向け、新たな国防費目標について議論する考えを示した。