トランプ氏、G8復活に意欲=中ロとの軍縮協議も 2025年02月14日 05時45分

【ワシントン時事】トランプ米大統領は13日、先進7カ国(G7)の枠組みについて「ロシアに戻ってきてほしい。ロシアが好きか嫌いかの問題ではない」と述べ、ロシアを加えたG8に戻すべきだとの考えを示した。ホワイトハウスで記者団の質問に答えた。また、中国、ロシアとの間で核兵器を含む軍縮協議を開催する意欲も示した。
ロシアは2014年のウクライナ南部クリミア併合でG8から排除された。トランプ氏は「プーチン大統領も戻ってきたいだろう。G8だったらウクライナの問題はなかった」と言及。当時のオバマ大統領を「間違いを犯し、ロシアを追い出した」と非難した。ロシア復帰のアイデアは、故安倍晋三元首相も「100%賛同してくれた」とも語った。
一方、トランプ氏は「私たちは新しい核兵器を造る必要はない」と述べ、中ロに核軍縮を呼び掛ける意向を改めて表明。ロシアのウクライナ侵攻やパレスチナ自治区ガザ情勢などの「事態が落ち着いたら」と前置きした上で、「まず中国の習近平国家主席やプーチン氏と会い、軍事費を半減させようと言いたい」と述べた。米中ロの三者協議を目指す可能性も示唆した。