ケネディ厚生長官就任=反ワクチンで物議―米 2025年02月14日 01時40分

ロバート・ケネディ・ジュニア氏=1月29日、ワシントン(AFP時事)
ロバート・ケネディ・ジュニア氏=1月29日、ワシントン(AFP時事)

 【ワシントン時事】米上院は13日、トランプ大統領が厚生長官に指名したロバート・ケネディ・ジュニア氏を賛成多数で承認した。ケネディ氏はホワイトハウスで宣誓し、正式に就任した。同氏は過去、ワクチンに懐疑的な発言を繰り返しており、野党民主党や医療界から反対の声が上がっていた。
 上院本会議で13日に行われた投票は、賛成が52票、反対は48票だった。厚生長官はパンデミックへの備えを指揮し、政府出資の医療を管理、ワクチンや医薬品開発を監督する。
 ケネディ氏は環境保護派の弁護士で、新型コロナウイルス禍を陰謀と決め付けたり、ワクチンと自閉症を結び付けたりするなどしてきた。ただ、1月の公聴会では過去の発言を翻し、「私は反ワクチンではない」と主張した。
 与党共和党の長老、マコネル議員は13日、ケネディ氏の承認に反対票を投じた。米メディアによると、その後の声明で「米国最大の保健機関を率いるのに最適な人物と証明できなかった」と指摘した。
 ケネディ氏は暗殺されたケネディ元大統領のおい。昨年の大統領選に無所属で出馬したが、支持が広がらず、撤退とトランプ氏支持を表明。トランプ氏は見返りに要職での処遇を約束していた。 

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