ロシアとの合意「裏切りでない」=対ウクライナ貢献強調―米国防長官 2025年02月13日 22時08分

13日、ブリュッセルでの北大西洋条約機構(NATO)国防相会合に先立ち、記者団の取材に応じるヘグセス米国防長官(AFP時事)
13日、ブリュッセルでの北大西洋条約機構(NATO)国防相会合に先立ち、記者団の取材に応じるヘグセス米国防長官(AFP時事)

 【ロンドン時事】ヘグセス米国防長官は13日、トランプ大統領がロシアのプーチン大統領とウクライナ侵攻の停戦交渉開始で合意したことについて「(ウクライナへの)裏切りではない」と語った。ブリュッセルでの北大西洋条約機構(NATO)国防相会合に先立ち、記者団の質問に答えた。
 ヘグセス氏は「ウクライナ支援で米国ほど大きな貢献をした国はない」と述べ、ロシア侵攻後の前線の安定化などに3000億ドル(約46兆円)以上を投じたと指摘。世界中が交渉による平和を望んでいるとした上で「(停戦には)望まないことを双方が受け入れる必要がある」と訴えた。
 一方、欧州諸国では、ウクライナや欧州が交渉から除外されることへの懸念が広がっている。ヒーリー英国防相は「ウクライナ抜きの交渉はあり得ない」と強調。スウェーデンのヨンソン国防相は「欧州は昨年、ウクライナへの軍事支援の約60%を負担し、今後もより大きな責任を負う。われわれが交渉に関与するのは当然だ」と述べた。 

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