「戦争始まったかと」＝住民は緊張―百貨店爆発・台湾 2025年02月13日 21時05分
【台中時事】「ボーンという経験したことがない大音響が聞こえた。ミサイルが飛んできて戦争が始まったかと思い、緊張した」。台湾中部・台中市の新光三越百貨店近くのマンションに住む会社員男性、沈孝升さん（３７）は１３日、爆発の様子をこう振り返った。
自宅内にいた沈さんは爆発時、すぐにベランダに出て百貨店から立ち上る白煙を見た。「下の道路には破片が落ちていて、人々が叫び声を上げていた」。次々と救急車が到着し、けが人を搬送していたという。
現場付近の菓子店で働く女性（４６）は、「すさまじい音が聞こえて怖かった」と顔をしかめた。日ごろから新光三越に行くのが好きだという女性は、「日系デパートでこんなことが起きるなんて信じたくない」と残念がった。
爆発した１２階付近の外壁や窓は激しく壊れ、下の広場や道路にはがれきが散乱。多数の消防車や消防隊員が駆け付け、規制線の外には大勢の市民らが集まっていた。