ハマス、人質解放の意向表明=ガザ停戦継続かは見通せず 2025年02月13日 20時26分
![パレスチナ自治区ガザで、家財道具を抱えて歩く避難民=10日(AFP時事)](https://equity.jiji.com/storage/news/2025021301273/20250213ds84_p.jpg)
【カイロ時事】パレスチナのイスラム組織ハマスは13日、声明を出し、パレスチナ自治区ガザでの停戦合意に基づき、予定通り15日に人質を解放する意向を表明した。ハマスは先に解放延期を発表したが、停戦崩壊を回避することを重視し、方針を転換した形だ。ただ、イスラエル側はこの声明に正式に反応しておらず、停戦が継続されるかは不透明だ。
ハマスは声明で、仮設住宅やがれきを撤去するための重機のガザ搬入などについて仲介国のエジプトとカタールと協議したと説明。仲介国が努力を続けると約束したことを受け、「ハマスが引き続き合意を履行する立場を確認した」と述べた。
中東の衛星テレビ局アルジャジーラはこれより先、停戦継続に向けた協議が「成功した」と報道。しかし、ロイター通信によれば、イスラエル首相府はこの報道を否定していた。
ハマスは10日、イスラエルが支援物資の搬入を制限していると非難。合意違反だとして、15日に予定されていた人質3人の解放を延期すると発表した。
これに対し、トランプ米大統領は15日正午(日本時間同日午後7時)までに人質全員を解放しなければ、「地獄が訪れる」と警告した。イスラエルも人質が引き渡されない場合、「激しい攻撃を再開する」(ネタニヤフ首相)とし、停戦継続が危ぶまれていた。