イスラエル、イラン核施設攻撃検討か=米情報機関が分析、年内にも―報道 2025年02月13日 18時11分

 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は12日、米情報機関の分析として、イスラエルが今年中にイランの核施設を大規模攻撃することを検討していると報じた。この分析はバイデン前政権末期に行われたという。
 関係筋が同紙に語ったところによると、米情報機関は、イスラエルがトランプ政権に対し攻撃を支持するよう働き掛ける可能性が高いと指摘。イスラエルはイランの核兵器開発を阻止するチャンスが低下しつつあることを恐れているという。
 イスラエルの単独攻撃では、要塞(ようさい)化され複数箇所に点在するイランの核施設の破壊は困難とみられている。同紙によると、米軍当局者は、攻撃には米国の軍事支援が必要になるとの見解を示している。
 米情報機関はトランプ現政権下でも、イスラエルによる核施設攻撃の可能性を指摘した同様の報告書を提出したが、トランプ大統領は、交渉によるイラン核問題の解決を望んでいると主張している。
 トランプ氏は先週、対イラン制裁を強化する「最大限の圧力」政策を復活させる大統領令に署名した。ただ、イランの核開発を制限する交渉が決裂した場合にイスラエルの攻撃を支援することは除外していない。 

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