中国軍機、豪哨戒機に「フレア」=南シナ海上空で 2025年02月13日 17時28分

中国軍のJ16戦闘機(防衛省統合幕僚監部提供)
中国軍のJ16戦闘機(防衛省統合幕僚監部提供)

 【シドニー、北京時事】オーストラリア国防省は13日、豪空軍のP8A哨戒機が11日昼に南シナ海上空で監視活動中、中国軍のJ16戦闘機から強い光と熱を放つ「フレア」を発射されたと発表した。豪政府は中国政府に対し、「危険でプロ意識に欠ける行為だ」と抗議した。
 フレアの発射で豪側に負傷者や機体の損傷はなかった。だが、マールズ国防相はスカイニューズのインタビューで「フレアは哨戒機から30メートル以内の至近距離を通過した。もし機体に当たっていれば甚大な被害が出ただろう」と強い懸念を示した。
 中国外務省の郭嘉昆副報道局長は13日の記者会見で、「豪軍機が故意に中国領空に侵入したため立ち退かせた」と主張。「正当かつ合法的」な措置だったと説明した。
 昨年5月にも、韓国沖の国際水域上空で、豪海軍のヘリコプターが中国軍の戦闘機からフレアを発射されている。 

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