ハマス、米・イスラエルの「脅しに屈せず」=ガザ停戦、人質解放延期譲らず 2025年02月13日 14時23分

【カイロ時事】イスラム組織ハマスの報道担当者は12日、パレスチナ自治区ガザの停戦合意に基づく人質解放の延期を表明したことに関し、「われわれの立場は明確だ。米国やイスラエルの脅し文句を受け入れることはない」と述べ、今週末の解放を要求する米国などの圧力に屈しない姿勢を強調した。AFP通信が報じた。
ハマスは10日、15日に予定されていた6回目の人質解放を延期すると発表。これに対し、トランプ米大統領は15日正午(日本時間同日午後7時)までに人質全員を解放しなければ、「地獄が訪れる」と警告。イスラエルのカッツ国防相も12日、人質を解放しなければ、ハマスを打ち負かすまで戦闘を続け、結果としてトランプ氏が主張するガザ所有構想が「現実となる」と指摘した。
ハマス報道担当者は「イスラエルが停戦合意の複数項目の履行を拒否している」と明言。イスラエルが合意を順守しなければ人質は解放しないと強調した。イスラエルとハマスの隔たりは大きく、停戦合意が守られるか予断を許さない状況だ。