習氏、冬季アジア大会開会式出席＝新興国と連携アピール―中国 2025年02月07日 21時53分
【北京時事】中国の習近平国家主席は７日、黒竜江省ハルビンで開かれた第９回冬季アジア大会の開会式に出席した。大会に先立ち、訪中した新興国の首脳と会談。トランプ米政権との対立が深まる中、連携をアピールした。
開会式には、キルギスのジャパロフ大統領、パキスタンのザルダリ大統領、タイのペートンタン首相、ブルネイのボルキア国王らが出席した。
習氏は、開会式前の各国首脳の歓迎式典で「世界情勢がいかに変化しようと、平等で秩序ある世界の多極化にアジアの力で貢献する」と訴えた。
６日のペートンタン氏との会談では、タイが新興国グループ「ＢＲＩＣＳ」の「パートナー国」になったことを歓迎した。ミャンマーを拠点とするオンライン詐欺集団に中国人が誘拐される事件がタイで多発していることについて、「タイ側が有効な措置を取っている」と評価。その上で、司法協力の強化で合意した。
ジャパロフ氏らとの会談では、中国主導の巨大経済圏構想「一帯一路」を通じた経済協力の推進などを確認した。韓国の禹元植国会議長とも会談し、「中国の対韓政策は安定的だ」と強調した。