ニカラグア、FAO脱退通告 2025年02月06日 08時20分

 【サンパウロ時事】中米ニカラグア政府は5日までに、国連食糧農業機関(FAO)に書簡を送り、脱退すると通告した。同国で飢餓が広がっているというFAOの報告書に反発。現地事務所の即時閉鎖を求めた。
 最近公表されたFAOの報告書は、ニカラグアでは人口の19.6%が栄養不足に陥り、状況が悪化したと指摘した。屈冬玉FAO事務局長に宛てた3日付の書簡は「報告書が客観性を欠き、間違った情報を含み、政治的な目的から悪意を持って広められた」と批判している。
 ニカラグアではオルテガ大統領が独裁色を強めている。米欧の制裁を受ける中、近年は多くの国民が国外に脱出した。 

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