ロシア報道官、米側に哀悼=元フィギュア王者ら「同胞」搭乗―旅客機事故 2025年01月31日 18時37分

 ロシア外務省のザハロワ情報局長は31日、米首都ワシントン近郊で軍用ヘリコプターと衝突して全員死亡したとみられている旅客機の乗客60人のうち「少なくとも3人がロシア国籍を保持していた」と確認した。ウクライナ侵攻で米ロ関係が悪化する中でも、在米ロシア大使館を通じて米国務省と連絡を取っているとし、米国民に哀悼の意を表明した。
 旅客機には中西部カンザス州ウィチタでフィギュアスケート全米選手権を終えた関係者らが搭乗。ザハロワ氏は「米国で指導していた元ロシア代表の世界選手権ペア優勝者エフゲニア・シシコワさんとワジム・ナウモフさん、旧ソ連の元選手インナ・ボリャンスカヤさんを含む同胞が死亡した」と説明した。
 惨事を巡る米ロ間のやりとりは、トランプ米大統領就任後に実現していない首脳レベルの対話の機運を高める可能性もありそうだ。トランプ氏は30日の記者会見で、この事故に関してはプーチン大統領と話していないと思わせぶりに発言したが、ロシアのペスコフ大統領報道官は「(電話会談は)まだない」と明確に否定した。 

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