安保理改革「避けて通れず」=戦後80年で会見―中満国連次長 2025年01月31日 17時50分
国連の中満泉事務次長(軍縮担当上級代表)は31日、安保理改革に関し「国連が効果的に活動できる国際機関であるために避けて通れない」と指摘した。第2次世界大戦の戦後80年をテーマに東京都内の日本記者クラブで記者会見した。
国連創設80年でもある今年は「国際秩序をいかに回復していくか、どうしたらそれができるか考える年」と強調。その中核を担う国連について「今のままだと効果的な機能は徐々に失われていく」と懸念を示し、国際環境に合わせた変化の必要性を訴えた。
安保理改革はかねて議論されてきたが、中満氏は、近年は特にグローバルサウスで必要性を求める声が高まっていると説明。2024年9月に開催した「未来サミット」で加盟国が採択した成果文書「未来のための協定」に「安保理改革に向けた詳細な行動が約束されている」と述べ、議論の活性化に期待を示した。