出生地主義の制限「違憲」=トランプ氏の大統領令差し止め―米 2025年01月24日 08時18分

出生地主義の制限に関連する大統領令に署名するトランプ米大統領=20日、ワシントン(AFP時事)
出生地主義の制限に関連する大統領令に署名するトランプ米大統領=20日、ワシントン(AFP時事)

 【ワシントン時事】米西部ワシントン州の連邦地裁は23日、米国で生まれた子供に自動的に米国籍を与える出生地主義を制限する措置は憲法違反だとして、全米を対象に一時的な差し止め命令を出した。トランプ大統領が20日に関連の大統領令に署名。20以上の州や都市などが反対し、各地の連邦地裁に提訴していた。
 トランプ政権2期目の大統領令が裁判所に差し止められたのは初めて。
 米国の出生地主義は憲法修正14条で定められている。米メディアによると、連邦地裁の判事は法廷でトランプ氏の大統領令について「明白な違憲だ」と指摘。地裁が次の法的措置を取るまでの2週間、大統領令を執行できないとする仮処分命令を出した。
 トランプ氏は23日、記者団に対し「もちろん上訴する」と述べた。 

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