「世界最古の日曜紙」売却=新興メディアと合意―英ガーディアン 2024年12月07日 06時08分
【ロンドン時事】英紙ガーディアンを発行するガーディアン・メディア・グループ(GMG)は6日、所有する世界最古の日曜紙「オブザーバー」を、新興企業の英トータス・メディアに売却することで合意したと発表した。近く正式に契約を結ぶ予定。売却額は公表されていない。
オブザーバーは1791年創刊で、英作家ジョージ・オーウェルが寄稿していたことでも知られる。1993年にGMGが買収したが、近年は紙版の販売減少に直面していた。
トータスは今後5年間で2500万ポンド(約48億円)以上をオブザーバーに投じてデジタル版を強化し、紙版の発行も続ける方針。同紙の編集の独立性とリベラルな価値観も尊重するとしている。一方、GMGは売却により、ガーディアンの国際展開やデジタル戦略に注力する計画だ。