韓江氏、戒厳令に「ショック」=ノーベル文学賞受賞控え会見 2024年12月07日 00時44分

6日、ストックホルムで記者会見する韓江氏(AFP時事)
6日、ストックホルムで記者会見する韓江氏(AFP時事)

 【ロンドン時事】アジア人女性で初めてノーベル文学賞に決まった韓国の作家・韓江氏は6日、自国で起きた「非常戒厳」宣言に伴う混乱に関し「展開する状況をショックを受けながら見ていた」と話した。10日の授賞式に先立ち、ストックホルムで記者会見した。
 ロイター通信などによると、韓氏は会見で「将来何が起ころうとも真実は語られ続ける」と述べ、言論の自由がなくなることはないと強調した。
 韓氏は、1980年に前回の戒厳令が出された後に起こった「光州事件」をテーマに小説「少年が来る」を執筆した。「当時の戒厳令の状況を研究するために多くの時間を費やした。2024年に同じような状況が目の前でリアルタイムで展開されるのを目の当たりにし、驚いた」と語った。 

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