新紙幣から「建国の父」削除へ=失脚した前首相の父―バングラデシュ 2024年12月06日 17時57分

バングラデシュのラーマン初代大統領の肖像が描かれた500タカ(約630円)紙幣。来年発行される新デザインにはラーマンが描かれない=6日、ダッカ
バングラデシュのラーマン初代大統領の肖像が描かれた500タカ(約630円)紙幣。来年発行される新デザインにはラーマンが描かれない=6日、ダッカ

 【ニューデリー時事】バングラデシュ中央銀行が来年発行する新紙幣から、「建国の父」と呼ばれるラーマン初代大統領(1920~75年)の肖像が消えることになった。ラーマンは、反政府デモ激化を受け8月に国外脱出したハシナ前首相の父。暫定政権は、社会から「ハシナ色」を一掃する姿勢を鮮明にしている。
 中銀関係者が6日までに明らかにした。今回デザインが変わるのは20タカ(約25円)から1000タカ(約1260円)までの4種類。これまでのラーマンに代わり、ハシナ政権打倒につながった抗議デモや、バングラデシュの伝統に関連するイメージを盛り込むという。新紙幣は6カ月以内に流通が始まる見通し。 

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