米比、初の防空演習=新型の地対空システム使用 2025年04月27日 20時14分

米軍の短距離防空システム「MADIS(マディス)」=27日、フィリピン・サンバレス州
米軍の短距離防空システム「MADIS(マディス)」=27日、フィリピン・サンバレス州

 【サンアントニオ(フィリピン)時事】フィリピン軍は27日、米軍との年次合同軍事演習「バリカタン」で、初めてとなる防空ミサイル訓練を実施した。
 ルソン島西部サンバレス州で行った訓練で、比軍はイスラエル製の新型地対空ミサイルシステム「SPYDER(スパイダー)」を使用。米軍も最新鋭の短距離防空システム「MADIS(マディス)」をフィリピンで初めて作動させ、巡航ミサイルやドローンによる攻撃があったとの想定の下、実際にミサイル7発などを発射した。
 サンバレス州は、中国との領有権争いが続く南シナ海に面する。比空軍幹部は「米軍が最新兵器を使用することは、比軍の能力を向上させる。われわれも遅かれ早かれ、同じものを使うことになるだろう」と述べた。 

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