侵攻1000日で欧州外相会議=ウクライナ支援で結束確認―ポーランド 2024年11月19日 22時00分

19日、ワルシャワで、写真撮影に応じる(左から)フランス、イタリア、ポーランド、ドイツの外相とエストニアのカラス前首相(AFP時事)
19日、ワルシャワで、写真撮影に応じる(左から)フランス、イタリア、ポーランド、ドイツの外相とエストニアのカラス前首相(AFP時事)

 【ベルリン時事】独仏伊ポーランドの外相らは19日、ロシアによるウクライナ侵攻が始まって1000日の節目に合わせてワルシャワで会談した。欧州連合(EU)の次期外交安全保障上級代表(外相)に指名されているエストニアのカラス前首相も参加。英国とスペインの外相もオンラインで加わり、ウクライナ支援継続に向け結束を確認した。
 ドイツのベーアボック外相は会談後の共同記者会見で、ウクライナの抗戦は欧州の平和に貢献していると指摘し、「より力強くできる限りのことを続ける必要がある」と強調。ウクライナへの武器供与や欧州の防衛力強化で連携していくと述べた。
 最大のウクライナ援助国である米国のトランプ次期大統領は支援継続に後ろ向きとみられており、「24時間以内に戦争を終わらせる」と豪語。ロシアは優位な状況での停戦交渉入りを狙い、ウクライナ東部で攻勢を強めている。
 こうした背景から、ポーランドのシコルスキ外相は「大西洋を越えた強い結び付きだけがロシアや一部の国の脅威に対抗できる」と語り、米国に欧州防衛への関与継続を訴えた。外相らはウクライナに和平を強制することに反対する方針も再確認した。 

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