ロシア大統領、トランプ氏に祝意=対話の用意、電話会談へ―専門家会議、対日関係も言及 2024年11月08日 05時32分
ロシアのプーチン大統領は7日、米大統領選で勝利したトランプ次期大統領に「祝意を示したい」と述べた上で、対話を再開する「用意がある」と明らかにした。内外のロシア専門家を集めて南部ソチで開かれた「バルダイ会議」で語った。トランプ氏勝利と今後の米ロ関係について、プーチン氏が公の場で発言するのは初めて。
米NBCニュースによると、トランプ氏も7日、プーチン氏と電話で会談するとの見通しを示した。NBCの取材にプーチン氏とは電話していないものの「話すと思う」と語った。具体的な日程には触れなかった。
ロシアによるウクライナ侵攻を巡り、トランプ氏は選挙戦で「24時間以内に戦争を終わらせる」「就任前に停戦させる」と豪語。プーチン氏はこれを念頭に「対ロ関係を回復し、紛争を終わらせるというトランプ氏の発言は注目に値する」と評した。トランプ氏との電話会談に関しても前向きな姿勢を示した。
プーチン氏はウクライナ侵攻開始後、平和条約締結交渉が中断している日ロ関係にも言及。笹川平和財団の畔蒜泰助主任研究員の質問に対し、ロシアは日本に悪意ある行動を取っていないにもかかわらず、対ロ制裁を科されたと不満を表明した。
それでも日本にはエネルギー分野などで対ロ協力をやめない「賢い人々」がいると指摘。ロシア事業を希望すれば「続けさせたい」と語った。