パンダ新規貸与に前向き=日本との「共同保護を歓迎」―中国外務省 2025年04月29日 19時42分

赤ちゃんのころのジャイアントパンダ「楓浜(フウヒン)」(アドベンチャーワールド提供)
赤ちゃんのころのジャイアントパンダ「楓浜(フウヒン)」(アドベンチャーワールド提供)

 【北京時事】和歌山県で飼育されているジャイアントパンダ4頭が6月末ごろ中国に返還されることを巡り、中国外務省の郭嘉昆副報道局長は29日の記者会見で、新規の貸与に前向きな姿勢を示した。「日本側が引き続きジャイアントパンダ保護の国際協力に関心を持ち、共同で保護することを歓迎する」と述べた。
 郭氏は「日本にいるジャイアントパンダは、日本の人々にずっと愛されてきた」と指摘。日中両国が繁殖などの分野で協力し成果を挙げてきたと強調した上で、「中日は関連協力の促進について緊密な意思疎通を維持している」と語った。
 ジャイアントパンダについては、同日、超党派の日中友好議員連盟の森山裕会長(自民党幹事長)らが、中国共産党序列3位の趙楽際・全国人民代表大会常務委員長(国会議長に相当)との会談で新規貸与を要請。趙氏は、両国の担当部門による交渉が今後行われることを示唆した。 

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