「トランプ外交」再始動=各国首脳から祝意、2期目備え―政権発足作業着手へ 2024年11月07日 14時15分

米大統領選の「勝利」を宣言するトランプ前大統領=6日、フロリダ州ウエストパームビーチ(AFP時事)
米大統領選の「勝利」を宣言するトランプ前大統領=6日、フロリダ州ウエストパームビーチ(AFP時事)

 【ワシントン時事】トランプ次期米大統領は6日、各国首脳と電話会談を重ね、来年1月20日の就任を前に早くも「トランプ外交」を始動した。今後は2期目の政権立ち上げに向けたチームを本格稼働させ、人選などに着手する。
 トランプ氏は大統領当選が確実となった6日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話で会談した。イスラエル政府は「いち早く電話した」と表現し、トランプ氏との親密さを強調した。さらに、石破茂首相、スターマー英首相、フランスのマクロン大統領、ロシアの侵攻が続くウクライナのゼレンスキー大統領、インドのモディ首相、韓国の尹錫悦大統領らが電話で祝意を伝えた。
 米CNNテレビ(電子版)は中国の習近平国家主席とも電話会談したと報じたが、中国外務省は、習氏が「安定的な関係」への期待などを示すメッセージを送ったと発表するにとどめた。
 1期目でトランプ氏と良好な関係を築いたのは故安倍晋三元首相だ。主要国首脳が尻込みする中、大統領就任前の面会を実現したことで、安倍氏がトランプ氏と信頼関係を築いたことは広く知られている。
 ゼレンスキー氏はX(旧ツイッター)で、トランプ氏に「歴史に残る地滑り的勝利を祝福した」と表明。トランプ氏はウクライナ侵攻について「(就任前に)決着をつける」と豪語しているが、ウクライナ側はロシアとの交渉で譲歩を迫られる可能性があると警戒している。トランプ氏との早期の会談実現は侵攻の行方を左右する重大な契機となり得る。 

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トランプ前米大統領(右)と故安倍晋三首相=2016年11月、ニューヨーク(内閣広報室提供)
トランプ前米大統領(右)と故安倍晋三首相=2016年11月、ニューヨーク(内閣広報室提供)

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