ショルツ連立政権が崩壊=来年3月、総選挙―独 2024年11月07日 06時02分
【ベルリン時事】ドイツのショルツ首相は6日、連立与党3党のうち、自由民主党(FDP)の党首を務めるリントナー財務相を解任すると発表した。FDPは政権を離脱する。ショルツ氏は政権崩壊に伴い、来年1月に連邦議会で自身の信任を問うと表明した。不信任を突き付けられて議会解散に至る可能性が濃厚で、来秋に予定されていた総選挙が3月に前倒しされるとの見通しを示した。
ショルツ氏所属の社会民主党(SPD)と環境政党・緑の党、産業界寄りのFDPの連立3党は2021年12月の発足以来、経済・財政政策などを巡り衝突が絶えなかった。支持率が低迷する3党は、総選挙をにらんで独自の主張を強め、対立が激化。特にFDPは州議選で大敗が続き、党勢回復が死活問題だった。
停滞する独経済の立て直しが急務となる中、リントナー氏が、他の連立2党にとって妥協が難しい社会保障や環境保護に切り込む政策案を提示。亀裂が修復不能になった。