教師から転身の「中国通」=ティム・ウォルズ氏―米大統領選 2024年11月06日 05時40分

ティム・ウォルズ氏=2日、米西部アリゾナ州(AFP時事)
ティム・ウォルズ氏=2日、米西部アリゾナ州(AFP時事)

 高校教師から政治家に転身した経歴を持ち、「中国通」としても知られる。白人労働者が多い米中西部出身。実直な人柄や庶民的なイメージを売りに、分断された社会の修復に取り組む。
 1964年、中西部ネブラスカ州で生まれ、17歳で陸軍州兵に入隊。州立大学で学び、天安門事件が起きた89年から1年間、中国・広東省で教壇に立った。ミネソタ州の高校で教え始めてからも、旅行会社を設立し、中国に若者を引率した。
 下院議員を経て、同州知事に就任。人工妊娠中絶の権利保護の法制化などリベラル色の強い政策を推し進めた。
 「小さな町で育つと助け合うことを学ぶ」。現状に不満を抱く労働者の共感を得られるか。米社会で党派対立が深まる中、課せられた役割は重い。60歳。 

海外経済ニュース