共和の上院過半数奪還が焦点=下院接戦も民主攻勢―米議会選 2024年11月06日 13時16分
【ワシントン時事】米連邦議会の上下両院選挙の投票が5日、大統領選と同時に行われた。野党共和党が上院(定数100)で4年ぶりに過半数を奪還できるかが焦点。共和党は下院(定数435)でも多数派維持を目指すが、与党民主党が攻勢を強めており、予断を許さない。
上院(任期6年)は政府高官や連邦判事らの人事承認権のほか、条約の承認・批准権を有する。2年ごとに約3分の1ずつ改選し、今回は民主23、共和11が対象となった。米メディアによると、東部時間5日午後10時半(日本時間6日午後0時半)時点で、非改選分を合わせた議席数は共和46に対し、民主35(無所属1を含む)。
共和は民主系無所属議員が引退する南部ウェストバージニア州の議席を奪取。西部モンタナ州で民主現職の議席を狙う。ただ、中西部ネブラスカ州では無所属候補が共和現職を猛追。民主のオールレッド下院議員が共和のクルーズ上院議員に挑むテキサス州にも注目が集まる。
下院(任期2年)は欠員3を含む全議席改選で、接戦が見込まれる22選挙区のうち、共和が10選挙区を確保すれば多数派を維持するが、激戦となっている。5日午後10時半時点で共和が136、民主が91を確実にした。
下院で多数派から選出される議長は、大統領職の継承順位で副大統領に次ぐ要職。議会は予算編成権も持つため、上下両院選の結果は新大統領の政権運営を大きく左右する。
全米50州のうち11州で知事選も行われ、共和が3州、民主が2州で勝利を確実にした。