ガザ停戦、人道支援を協議=エジプト大統領と会談―米国務長官 2024年06月10日 20時54分

ブリンケン米国務長官=5月31日、プラハ(EPA時事)
ブリンケン米国務長官=5月31日、プラハ(EPA時事)

 【カイロ時事】ブリンケン米国務長官は10日、エジプトの首都カイロを訪れ、シシ大統領と会談した。イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザの情勢を協議。停戦実現や人道支援拡大に向けた協力を確認し、イスラエルが提案したとする停戦案の受け入れをハマスに迫る。
 昨年10月のハマスによるイスラエル急襲以降、ブリンケン氏の中東訪問は8回目だ。シシ氏との会談後にはイスラエルへ移動し、ネタニヤフ首相らと会談。停戦に消極的なネタニヤフ政権に外交的圧力を加える狙いがあるとみられる。
 米国とエジプトはカタールと共に、イスラエルとハマスの間接交渉を仲介している。ブリンケン氏はシシ氏との会談後、記者団に対し、国際社会やイスラエルを含む各国が停戦案を支持しており、「現時点で例外はハマスだけだ」と強調。停戦実現に向け、アラブ諸国にハマスへの圧力を強めるよう訴えた。 

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