スロバキア大統領にペレグリニ氏=ロシア寄り連立与党候補 2024年04月07日 09時44分

6日、スロバキアの首都ブラチスラバで、大統領選で当選後に記者会見するペレグリニ元首相(EPA時事)
6日、スロバキアの首都ブラチスラバで、大統領選で当選後に記者会見するペレグリニ元首相(EPA時事)

 【ロンドン時事】東欧スロバキアで6日、大統領選の決選投票が行われ、親ロシア姿勢を見せるフィツォ政権連立与党のペレグリニ元首相(48)が、野党の支持を受け欧州諸国との協調を訴えるコルチョク元外相(60)を破って当選した。大統領の任期は5年で、権限は限られている。
 統計局によると、得票率はペレグリニ氏約53.1%、コルチョク氏約46.9%。先月23日の第1回投票では、コルチョク氏がペレグリニ氏を5ポイント超上回りトップだった。
 スロバキアはロシアが侵攻するウクライナの隣国。フィツォ首相はロシア寄りの主張を掲げて昨年9月の総選挙で勝利し、首相の座に返り咲くと対ウクライナ武器供与停止を表明した。ペレグリニ氏の当選で現政権の姿勢が一定の評価を受けたことになり、北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)の結束に影響が出る可能性もある。 

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