米中、軍実務者も協議=さらなる緊張緩和の動き 2024年04月06日 06時09分

 【ワシントン時事】米国防総省は5日、米中両軍の実務者が海上の偶発的な衝突を防止するための対話を行ったと発表した。米中関係を巡っては、バイデン大統領と習近平国家主席が2日に電話会談を行ったばかりで、緊張緩和に向けたさらなる動きとなる。
 実務者協議は3、4両日、米ハワイ州ホノルルで開かれた。軍事海洋協議協定(MMCA)という米中両軍の対話枠組みの作業部会で、2021年12月以来、約2年4カ月ぶりとなる。
 米中の軍同士の対話は22年8月のペロシ米下院議長(当時)の台湾訪問をきっかけに途切れたが、バイデン、習両氏は昨年11月、軍同士の対話再開で合意した。これまでに別の対話枠組みも順次再開している。
 米側代表を務めたインド太平洋軍司令部のフランシス北東アジア政策部長は声明で「中国人民解放軍が約束を守っていることに勇気づけられる。今後も生産的な話し合いを期待している」と述べた。 

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