NGO空爆で軍幹部2人解任=報告書「ハマスと誤認」と結論―イスラエル 2024年04月05日 22時35分

 【エルサレム時事】パレスチナ自治区ガザで国際NGO「ワールド・セントラル・キッチン(WCK)」の車列がイスラエル軍の空爆を受けた事件で、同軍は5日、攻撃の経緯に関する調査報告書を公表した。軍は車列中にイスラム組織ハマスの武装戦闘員がいると誤認して標的にしたと断定。ハレビ軍参謀総長は、軍幹部2人の解任を決定した。
 報告書は「深刻な失態に起因する重大な過ちだった」と指摘。軍はまた、「国際支援団体の人道活動は極めて重要だ」として、安全に配慮しつつ活動を支援する方針を強調した。
 報告書によると、複数の車両が援助物資の荷降ろし先の倉庫を出発した際、司令官の1人が、車列の中に銃で武装した「ハマスのテロリスト」がいると誤って推定。問題の車列について、WCKのものだとも見なさなかった。
 結果として、軍はWCKの車両3台を対象に攻撃を実行し、WCK職員7人が死亡した。軍は誤った事実認識に基づく攻撃は「作戦規定違反」だったと断じた。 

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