ヘリで8人救助=山間部で700人孤立―台湾地震 2024年04月05日 11時36分

5日、地震に見舞われた台湾東部・花蓮県で、山間のホテルに取り残された人を救出する救助隊員(台湾内政部消防署提供・時事)
5日、地震に見舞われた台湾東部・花蓮県で、山間のホテルに取り残された人を救出する救助隊員(台湾内政部消防署提供・時事)

 【台北時事】台湾東部・花蓮沖で発生した強い地震から3日目となった5日、台湾当局は、震源地に近く被害が大きかった花蓮県の山間部に取り残された人々の救助活動に着手し、8人をヘリコプターで救出した。現在も約700人が孤立し、18人と連絡が取れなくなっている。同県では落石や建物の倒壊などで10人の死亡が確認されている。
 4日時点で、観光名所、太魯閣(タロコ)渓谷のホテルと近隣施設などで705人が孤立。消防当局によると、救助隊は5日午前、ヘリでホテルの上空に到達し、救援物資の投下や取り残された人の救出を開始した。ホテルや近隣施設には1週間程度の食料があり比較的安全な状況で、「がれきを撤去するなどして道路が整備されれば避難できる見通し」という。 

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