日食観測禁止は「権利侵害」=受刑者がNY州を提訴 2024年04月04日 08時41分

2017年8月21日に米国で観測された皆既日食=サウスカロライナ州チャールストン(AFP時事)
2017年8月21日に米国で観測された皆既日食=サウスカロライナ州チャールストン(AFP時事)

 【ニューヨーク時事】米東部ニューヨーク州の刑務所で、8日に起きる日食の観測を禁じられたのは憲法が認める宗教上の権利を侵害するとして、男性受刑者6人が州当局を提訴した。ニューヨーク・タイムズ紙などが3日、伝えた。
 州当局は3月、「安全上の懸念」から日食の時間は刑務所を封鎖し、面会なども認めないと発表した。これに対し受刑者側は「日食は珍しい自然現象で、多くの人々にとって宗教的に重要な意味を持つ」と主張。通常はレクリエーションで屋外に出られる時間帯だとして観測の許可を求めた。
 原告6人の信仰はイスラム教やプロテスタントなどさまざま。州当局は「日食観賞に関する宗教的要望は現在検討中だ」とコメントした。 

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