背番号「44」の販売中止=ナチスを連想―独代表サッカー 2024年04月02日 17時01分

背番号「4」のサッカー・ドイツ代表ユニホームを着た選手(左)=3月23日、フランス中部リヨン近郊(AFP時事)
背番号「4」のサッカー・ドイツ代表ユニホームを着た選手(左)=3月23日、フランス中部リヨン近郊(AFP時事)

 【ロンドン時事】サッカーのドイツ代表の新ユニホームを巡り、スポーツ用品大手アディダスは、ナチス親衛隊のロゴを連想させるという指摘を踏まえ、背番号「44」のユニホームの一般向け販売を中止した。独サッカー連盟(DFB)も注文を受けたユニホームの配送を停止した。独メディアが1日、伝えた。
 問題となったのは、3月に発表された新モデルの背番号のデザイン。「4」の形が独特で、「44」と並べるとナチス親衛隊(SS)のロゴに似ているとソーシャルメディアなどで批判されていた。代表戦では1番から順に背番号を埋めていくため、代表選手が44番を着用することはないが、ネットショップでは、自分の名前などと組み合わせて注文できた。
 アディダスはドイツ通信に「あらゆる形の排外主義や反ユダヤ主義に反対する」と強調した。DFBはX(旧ツイッター)で「関係者の誰も開発過程でナチスの象徴との類似性に気付かなかった」と説明。代替デザインを作成する意向を示した。
 SSはヒトラーらナチス幹部の護衛組織として創設され、ユダヤ人強制収容所の管理なども任務としていた。 

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