ハバナ症候群、背後にロシア軍か=「音響兵器」と指摘―調査報道 2024年04月01日 23時10分

在キューバ米大使館=2022年3月、ハバナ(AFP時事)
在キューバ米大使館=2022年3月、ハバナ(AFP時事)

 ロシアの独立系メディア「インサイダー」は1日、「ハバナ症候群」と呼ばれた在外米大使館職員らの原因不明の健康被害について、ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)工作員が出没した場所で多発したとする調査報道を公表した。「音響兵器」が使われたと指摘している。
 米CBSテレビ、ドイツ誌シュピーゲルとの共同調査。米情報当局は昨年、ハバナ症候群に外国が関与した証拠はないと結論付けていた。調査報道が事実なら、これを覆すことになる。
 この健康被害は2016年、キューバの首都ハバナ駐在の米外交官らが頭痛や吐き気などを訴え、電磁波などによる攻撃の可能性もあるとして注目を集めた。今回の調査報道によれば、GRU工作員の渡航先と健康被害の発生場所が一致。ドイツやジョージア(グルジア)で少なくとも被害者2人が工作員を目撃していたという。 

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