トルコ地方選、大統領与党が敗北=エルドアン氏に痛手 2024年04月01日 14時01分

31日、トルコ・イスタンブールで、同市長選に勝利し支持者の前で演説する国政野党・共和人民党(CHP)の現職イマモール氏(AFP時事)
31日、トルコ・イスタンブールで、同市長選に勝利し支持者の前で演説する国政野党・共和人民党(CHP)の現職イマモール氏(AFP時事)

 【イスタンブール時事】トルコで3月31日、統一地方選が投開票された。注目された最大都市イスタンブールの市長選では、世俗派の国政野党・共和人民党(CHP)のイマモール市長が再選された。エルドアン大統領の強権体質や経済失政への批判の高まりを受け、同氏が党首を務めるイスラム系与党・公正発展党(AKP)の得票は全国的にも低迷。1日までに開票がほぼ終了し、CHPが2001年のAKP結成後初めて、全国得票率で首位となることが確実となった。
 国政進出前にイスタンブール市長を務めたエルドアン氏は、5年ぶりの同市長奪還へ強い決意を見せていた。エルドアン氏は演説で「期待した結果は得られなかった。自己批判し、誤りを正していく」と敗北を認めた。地方選はエルドアン氏に対する事実上の信任投票の性格を持ち、今回の結果は同氏にとって大きな政治的痛手となりそうだ。 

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3月31日に行われたトルコ統一地方選の投票終了後にアンカラで演説するエルドアン大統領(EPA時事)
3月31日に行われたトルコ統一地方選の投票終了後にアンカラで演説するエルドアン大統領(EPA時事)

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