与党幹部の元氏「難しい戦い」=二大政党激突の韓国総選挙 2024年03月30日 19時00分

記者団の取材に応じる韓国与党「国民の力」の元喜龍前国交相=25日、ソウル近郊の仁川
記者団の取材に応じる韓国与党「国民の力」の元喜龍前国交相=25日、ソウル近郊の仁川

 【ソウル時事】4月10日投開票の韓国総選挙は、与党「国民の力」と最大野党「共に民主党」の二大政党が激しく競り合う情勢。与党の共同選対委員長を務め、共に民主党の李在明代表の対抗馬としてソウル近郊・仁川の選挙区に出馬した元喜龍前国交相に書面で話を聞いた。一問一答は次の通り。李氏にも取材を申し込んだが応じなかった。
 ―自身の選挙区と全体の情勢は。
 私への支持と期待は高まってきているが、私を含め今回の選挙は手ごわく、難しい戦い。ただ、負けてはならない選挙だ。
 ―李氏と戦う意味は。
 政治の本質は国民の暮らしだ。だが(首長時代の背任事件で公判中の)李氏は処罰を避けるために国会議員になった。口先だけの公約を掲げ、地域発展のために何もしない李氏を審判する。
 ―尹錫悦政権の評価は。
 文在寅前政権下で国の債務は急増し、「脱原発」政策で未来の糧まで失った。尹政権は、国を正常な軌道に戻そうとしてきたが、国会で過半数を占める共に民主党が妨害した。総選挙は政権を評価する性格が強いため、与党に有利でない場合が多いが、与党は政府と歩調を合わせ円滑に公約を実現できる。国民生活のため最善を尽くすと訴えたい。 

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