被害者へのネット中傷に焦点＝旧ジャニーズ問題で続編番組―英ＢＢＣ 2024年03月30日 11時13分
【ロンドン時事】英ＢＢＣ放送は３０日、旧ジャニーズ事務所（現ＳＭＩＬＥ―ＵＰ．＝スマイルアップ）創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害問題に関する新たなドキュメンタリー番組を放送した。大きな社会問題となるきっかけをつくった昨年３月放送の第１弾の続編で、被害者に対するインターネット上での誹謗（ひぼう）中傷に焦点を当てた。
「捕食者の影」と題する続編では、第１弾に続きモビーン・アザー記者が日本国内で関係者に取材。顔や実名を公開して被害を訴え出た元ジャニーズＪｒ．らがＳＮＳで中傷にさらされた実態や、それらを苦に自ら命を絶った被害男性の当時の様子などを遺族の話を基に報じた。
アザー記者は、スマイル社の東山紀之社長にもインタビューを行い、ネット上の誹謗中傷への対応などを質問。東山氏は「言論の自由もある」「どうラインを引くかは大変難しい」などと答えた。また、喜多川氏の他に２人のスタッフが少年タレントに性的虐待を行っていたことも認めた。