日本との接触を拒否=相次ぐ談話で揺さぶり―北朝鮮 2024年03月29日 18時38分

北朝鮮の崔善姫外相=1月16日、モスクワ(EPA時事)
北朝鮮の崔善姫外相=1月16日、モスクワ(EPA時事)

 【ソウル時事】北朝鮮の崔善姫外相は29日、朝鮮中央通信を通じ、「日本によるいかなる接触の試みも許さない」とする談話を発表した。李竜男駐中国大使も、日本側が28日に接触を提案してきたと暴露した上で、これを拒否するとの立場を表明した。25、26両日に出された金与正朝鮮労働党副部長による談話に続き、日本への揺さぶりを強めているもようだ。
 崔氏は、岸田文雄首相が拉致問題の解決に向け努力する立場を明らかにしていることに言及。「解決することのない問題に執着し、こだわる理由が理解できない」と不快感を示した。その上で、「日本がわれわれの主権行使を妨害し、干渉することに対しては常に断固として対応する」と強調した。
 一方、李大使によると、在中国日本大使館の関係者が28日、北朝鮮大使館の参事に電子メールで接触を提案してきたという。李大使は「われわれが日本側と会うことはない。どんなレベルであっても会うことはないとの立場を改めて明確にする」と述べた。 

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