「自由・公正にあらず」=ロシア大統領選を批判―欧米 2024年03月18日 07時56分

 【ベルリン、ロンドン、ワシントン時事】プーチン大統領が勝利を確実にしたロシア大統領選に対し、欧米諸国からは17日、「自由・公正でない」「まがいものの選挙」などと批判する声が相次いだ。ロシア占領下のウクライナ東・南部での選挙強行は、国際法違反で無効だと訴えた。
 キャメロン英外相はX(旧ツイッター)への投稿で、欧州安保協力機構(OSCE)による独立した選挙監視をロシアが受け入れなかったことを指摘。「有権者に選択肢を与えず、自由で公正な選挙とは言えない」と断じた。
 米国家安全保障会議(NSC)のワトソン報道官も「政敵を投獄し、出馬を妨げたことを考えれば、選挙が自由でも公正でもないことは明らかだ」と批判した。
 ドイツ外務省はXで「まがいものの選挙で、誰も結果に驚かない。プーチンの支配は検閲、抑圧、暴力に依存している」と非難した。ポーランド外務省は声明で、ウクライナ領での選挙実施もその結果も「決して受け入れられない」と違法性を強調した。 

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