チリ機事故、操縦席位置を誤操作か=ボーイングが点検要請 2024年03月16日 14時17分

急降下によって乗客ら約50人の負傷者を出したチリのLATAM航空機=12日、ニュージーランド北部オークランド(AFP時事)
急降下によって乗客ら約50人の負傷者を出したチリのLATAM航空機=12日、ニュージーランド北部オークランド(AFP時事)

 【シドニー時事】南米チリのLATAM航空機がニュージーランド(NZ)への飛行中に急降下し、乗客ら約50人がけがをした事故で、操縦席の位置調節スイッチの誤操作が引き金になった可能性があることが16日、分かった。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルなどが報じた。製造元の米ボーイングは事故機と同じ787型機を運航する会社に対し、操縦席の点検を要請した。
 同紙は航空産業関係者の見立てとして、操縦席の後部にある位置調節スイッチを客室乗務員が誤って動かしたことで座席が前方に移動し、操縦士の体が意図せず制御や電源に関わる装置に触れた可能性を紹介している。スイッチはカバーで覆われており、通常、操縦中に作動させることは想定していないという。 

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