スキー場の13%、積雪望めず=世界の温暖化で今世紀後半―独研究 2024年03月16日 05時16分

雪不足のゲレンデ=2月20日、フランス東部ドゥー県(AFP時事)
雪不足のゲレンデ=2月20日、フランス東部ドゥー県(AFP時事)

 【ベルリン時事】ドイツ・バイロイト大学は13日、世界のスキー場の13%で今世紀後半に全く雪が積もらなくなる可能性があるとの研究結果を発表した。地球温暖化がスキー場に与える影響を分析した。研究者は人工雪の活用や、より標高のある地域へのゲレンデ拡張が進むと予測し、「スキーの経済的価値や高山の生態系にマイナスの影響が出る」と警告した。
 論文は米科学誌プロスワン電子版に掲載された。日本や欧州アルプス、米ロッキー山脈など世界7カ所のスノーリゾート地域を対象に、過去30年と2071~2100年に予想される積雪期間の年間平均を比べた。
 温室効果ガスの排出が高いシナリオでは、全地域の13%で全く積もらず、積雪の期間が5割以上減る地域も5分の1に上った。また調査対象となった日本のスキー場で積雪のある日数は、平均でおよそ半減すると見込んだ。詳細な地名は掲載されていない。 

海外経済ニュース