ハマス、ガザ休戦案を提示=カタールが圧力、イスラエル検討へ 2024年03月15日 05時54分

14日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファで、イスラエル軍の空爆によって上がる煙(AFP時事)
14日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファで、イスラエル軍の空爆によって上がる煙(AFP時事)

 【イスタンブール時事】イスラエルとイスラム組織ハマスのパレスチナ自治区ガザでの戦闘休止を巡り、ハマスは14日、仲介国のカタールなどに休戦案を提示したと明らかにした。中東メディアによれば、ハマスは声明で「合意に不可欠な原則に基づく包括的ビジョンだ」と主張。詳細は不明だが、既にイスラエルにも伝達された。イスラエル首相府は声明で、ネタニヤフ首相ら戦時内閣が15日に対応を協議すると明らかにした。
 イスラエル高官筋は地元紙ハーレツに「交渉進展につながるかの判断は時期尚早だ」と語った。これまでの交渉は、一部の人質とパレスチナ囚人の交換などを条件に6週間の戦闘休止を軸に進んでいたが、ハマスは恒久停戦やイスラエル軍のガザ撤退などを強く求めているとされる。
 首相府によると、ネタニヤフ氏は14日、ガザで拘束下にある人質の家族らとの会合で「ハマスが今も受け入れ難い要求に固執している」と不満を表明。一方で「カタールは初めて圧力をかけ、ハマスに『追い出すぞ、資金を出さないぞ』と言い始めた。これは前向きな変化だ」と語った。 

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