「記者と識別可能、国際法違反」=イスラエル軍砲撃の死亡事件―国連報告 2024年03月14日 18時54分

 【イスタンブール時事】ロイター通信によると、レバノン南部で昨年10月にイスラエル軍の砲撃で同通信のジャーナリストが死亡した事件で、両国の停戦を監視する国連レバノン暫定軍(UNIFIL)は14日までに、「明らかにジャーナリストと識別できる民間人に砲撃したことは、国連安保理決議と国際法の違反だ」とする調査報告書をまとめた。
 この砲撃では、他にも報道関係者6人が負傷した。報告書は、イスラエル軍の戦車が砲撃するまで40分超にわたり、イスラエルとレバノンの国境付近で砲撃が行われた記録が全くないと指摘し、砲撃当時、戦闘状態ではなかったと判断した。その上で「ジャーナリストが攻撃された理由は不明」としている。
 イスラエル軍の報道官はロイターに対し、砲撃当日にレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの攻撃に反撃した際、ジャーナリストが負傷したとの報告を受けたと主張。「ジャーナリストを含む民間人を故意に銃撃することはない」と反論した。 

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