ガザ市民に「人道区域」計画=最南部侵攻へ準備―イスラエル軍 2024年03月14日 15時21分

13日、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファで食料の配給を待つ市民(ロイター時事)
13日、パレスチナ自治区ガザ最南部ラファで食料の配給を待つ市民(ロイター時事)

 【イスタンブール時事】イスラエル軍報道官は13日、避難民ら約150万人が集中するパレスチナ自治区ガザ最南部ラファへの地上侵攻に先立ち、ラファ在住者を新設の「人道目的」の区域に移動させる計画を立案中だと明らかにした。イスラエルメディアが報じた。ラファ侵攻を準備中のイスラエル政府に国際的な非難が高まる中、民間人を保護する姿勢を示す狙いとみられる。
 区域の設置は、イスラム組織ハマスの四つの大隊が残るとされるラファへの攻撃準備の一環。仮設住居や食料、水のほか必需品が提供されるという。報道官は住民を移動させる時期は明言しなかったが、大勢の避難民の流入を懸念する隣国エジプトとの協議の上で実施するとしている。 

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